このツールの特徴的な機能の一つに、営業担当者の業務を補助する電子秘書機能があります。訪問準備のサポートや、行動計画のナビゲーションなど、まるで秘書がそばにいるかのようなアシストが可能で、AIを活用したアドバイス機能も搭載されています。ユーザーからのフィードバックを受けてAIが学習し、次第により的確な支援を提供できるようになる仕組みです。

また、営業日報の画面では、その日の活動内容が一覧で把握できるようになっており、報告・連絡・相談の共有もスムーズに行えます。管理者はこの画面上で指示やアドバイスを簡単に記録できるため、マネジメントの効率化にも寄与します。

さらに、顧客や関係者との人間関係や営業活動の履歴を可視化するための専用ツールも搭載されており、営業活動の背景理解や関係性の分析に役立てることが可能です。

導入形態はクラウド型とオンプレミス型の両方に対応しており、利用料金は月額3,500円から。オンプレミス版は長期利用を前提とすれば月額換算で非常に安価になる場合もあります。ただし、初期導入時には設定費用として一定のコストが発生します。

ユーザーの声としては、営業活動に必要な情報を効率よく入力・確認でき、課題の共有や迅速な対応が可能になるといった点が好評です。外出先でもスマートフォンやタブレットを活用してリアルタイムに入力・確認ができるため、フレキシブルな営業活動を実現する助けにもなっています。

一方で、このシステムは入力された情報を前提として効果を発揮する性質があるため、現場での「入力習慣」の定着が重要となります。共有情報が増えるほど入力負担も増すため、導入時から入力を促す運用設計を整える必要があります。

メリット：

• 営業活動のPDCAサイクルを一元化し、効率的な営業を可能にする。

• スマートデバイス対応により、外出先でもリアルタイムで情報共有・確認ができる。

• コンサルティングによる導入・運用定着支援があり、導入企業の実情に即した支援が受けられる。

デメリット：

• 入力項目が多くなりがちで、共有情報の増加に伴い入力工数がかさむ。

• 現場での運用定着に時間がかかることがあり、導入初期の設計が成功のカギを握る。